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人物検出ができると人物特定も可能になる
こんにちは。
AI coordinatorの清水秀樹です。
YOLOv2やSSDを実際に使ってみて感じたことは、
監視カメラから特定の人物を探し出すことができる
そんなシステムが作れる時代になっていることに改めて気付かされました。
この技術を使ってどんなシステムが生み出せそうか自分なりに考えてみました。
誰か一緒に開発しませんか。
子供が行方不明になった時に全国の監視カメラから探し出せるシステム
多分できますよね。
子供が何らかの事件に巻き込まれて行方不明になった時に、子供の写真から学習モデルを即座に作り出し、その学習モデルを使って全国の監視カメラから子供を探し出すシステムです。
今の技術水準だったら、きっとできるはずです。
親なら子供の写真をスマホにたくさん保存しているケースが多いと思うので、データ量には困らないはず。
まあ、全国の監視カメラの映像に学習モデルをぶつけるとなると、どれだけのGPUが必要になるかは想像もできませんが、きっとそんなシステムがあれば、救い出せる命もきっとあるはずです。
筆者はいつかそんなシステムを作ってみたいと思っています。
そんな思いから簡単に人物を検出して、検出した画像を抽出するプログラムを作ってみました。
記事上部に表示している動画がまさにそれで、抽出した人物画像を画面右下に表示しています。
この画像に特定の人物を学習させた学習モデルをぶつけてみれば、特定の人物を探し出せるアプリが構築できると思います。
では実際に実装するまでにどんな課題があるか簡単に考えてみたいと思います。
課題1:スマホから学習モデルを作り出す方法
写真はスマホに保存してあるので、そこから学習させたい人物の写真を選択して、サクッと学習モデルが作れるといいですね。
ただ、学習モデルの作成は相当時間がかかります。
そのため、サーバーへアップロードして学習モデルを作るアプリが現実的でしょうか。
画像を選択するのも結構手間です。
3枚ぐらい選んだら、あとは勝手に抽出してくれる写真選択アプリがあると嬉しですね。
ちなみmacの写真アプリにはそのような機能があります。
筆者にその辺りのスキルがあれば作ってみたいのですが・・・
アップロードした画像から顔部分だけを取り出して学習させたければ、OpenCVのカスケードファイルから顔部分だけを抽出して、学習させることも可能です。
実際に学習モデルを作るまでは色々な課題があると思いますが、ここについてはスキルがある方が集まれば、そんなに難しい話でもないかと思っています。
課題2:監視カメラ映像の取得方法
おそらくこれが一番難しいかと。
警備会社って独自のネットワーク用監視カメラって全国に持っていたりするんでしょうかねぇ。
もし持っているのであれば、その映像全てに学習モデルをぶつけることができれば、行方不明者を探し出せるシステムを作り出すことができると思います。
取得できる監視カメラの映像は多ければ多いほど良いので、日本中の監視カメラの映像を集約できるシステムがあればなお良い感じですね。
ただ現実は、それぞれ独立したネットワークで監視カメラが搭載されている気もするので簡単ではないかと想像しています。
課題3:マシンパワーの問題
これ重要です。
映像が多くなればなるほど、マシンパワーは必要になります。
ただ、滑らかに抽出できる必要はなく、極端な話、1分に1フレーム処理でも良いとは思います。
車の自動運転に載せるシステムではないので、得た画像を瞬時に解析できなくても問題ありません。
スパコンに処理させれば良いのかしら・・・・値段は一体いくらなのか?
まとめ
とりあえず、あったら良いなと思うアプリをつらつら記述してみました。
というわけで、誰か一緒に研究開発しませんか?
筆者はこの物体検出の技術で世の中に貢献できたら良いなと思いながら日々精進しております。
現在はDeepLearningが流行っていて、どんどん新しいシステムが出来上がってくるので、10年後や20年後はどんな未来になっているか楽しみですね。
それではまた。
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